広生協連発第2019-033号
2019年5月28日
アメリカ合衆国
ドナルド・ジョン・トランプ 大統領閣下
臨界前核実験に厳重に抗議します
貴国が、2019年2月に核爆発を伴わない臨界前核実験をおこなったこと、そしてそのことをすぐに公表しなかったことに厳重に抗議します。
臨界前核実験は貴殿の政権下で、2017年12月に続いて2度目であり、2017年7月に国連で採択された核兵器禁止条約に現在23カ国が批准し、全世界が核兵器廃絶に向けて取り組みを進める中、逆行する行為であり極めて遺憾です。
広島では、核兵器により数十万もの尊い命が奪われ、今なお被爆者は、後遺症や過去の惨劇と深い悲しみを背負いながら、核兵器廃絶の先頭に立って非人道的な核兵器なき世界の実現を求めています。
核兵器は、人類の生存そのものを脅かす驚愕の兵器です。私たちは、核兵器とは絶対に共存できないと強く思っています。
人類初の核兵器の犠牲になった被爆地ヒロシマで活動する私たちは、次世代に平和で豊かな地球を維持してバトンを渡す義務と責任があると思っています。その手段は、他者に配慮した誠実な対話を前提に築くべきです。米国大統領閣下には、その先頭に立って平和でより良き社会の実現に向けてリードしていただくことを切に願います。
広島県生活協同組合連合会 |