広生協連発第2018-067号
2018年10月11日
アメリカ合衆国
ドナルド・ジョン・トランプ 大統領閣下
広島県生活協同組合連合会
会長理事 岡村 信秀
臨界前核実験に厳重に抗議する
貴国が、2017年の12月に核爆発を伴わない臨界前核実験をネバタ州でおこなったこと、そしてその公表をすぐに開示しなかったことに厳重に抗議します。
臨界前核実験は貴殿の政権下で初めてのことであり、貴国の新技術の性能実験は、2017年7月の国連にて核兵器禁止条約の採択や、12月ICANのノーベル平和賞受賞等、被爆者をはじめ全世界が核兵器廃絶に向けた取り組みに、逆行する行為であり極めて遺憾です。世界平和のための安全保障政策に関して考えていただき、いかなる核実験を中止してください。また、貴国が核実験を継続しながら、北朝鮮に非核化を求めることは、北朝鮮との交渉で大きな矛盾となることは間違いありません。北朝鮮の非核化を実現し、核兵器廃絶を希求する被爆者の気持ちに寄り添っていただくことを切に望みます。
人類初の核兵器の犠牲になった被爆地ヒロシマで活動する私たちは、一日も早く核兵器を廃絶し、平和な社会を子どもたちに残すために、被爆の実相を訴え戦争のない世の中を世界の人々とともに作り上げていく決意です。
戦争も核兵器もない平和な世界を実現するために、すべての核実験を中止するとともに核兵器を速やかに完全廃棄するよう大統領閣下に強く求めます。
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