広島県生協連創立50周年企画 2018年新春のつどいを開催!
1月11日(木)メルパルク広島において、2018年新春のつどいを開催。広島県生協連は昨年、創立50周年を迎え、51年目のスタートとなる企画で、会員生協の組合員や役職員に加え、行政、友誼団体から130名が参加した。
式典では、主催者を代表して広島県生協連岡村信秀会長理事より挨拶があり、続いてお二人の来賓からご挨拶を頂いた。
広島県の森永智絵環境県民局長からは、「地域に密着した活動をしている生協との連携は不可欠。今後とも県民の安全・安心なくらしの実現に向けて協力をお願いしたい。」との祝辞をいただいた。次に、広島県協同組合連絡協議会会長で広島県農業協同組合中央会会長の籾田清会長からは、「今後の持続可能な社会の構築には協同組合間連携が大切であり、JAと生協の連携が新しい時代を築く」と祝辞をいただいた。
記念講演は、「共生社会をめざす〜歴史的な視点で見た日本経済の問題点から〜」と題し、武田晴人東京大学名誉教授より講演をいただいた。
注目した点は経済効率と幸福度数の関係。武田先生は経済がグローバル化しても国民の満足度が上がっていない。「経済成長=万能薬ではない」として、一億総活躍社会や日銀の金融緩和策等に疑問を投げかけられた。従来の視点は限界であると指摘し、生産効率が何のためにされているのか、財政問題以上に資源の生産性を考えることが必要で、画一的なサービスでは、多様なニーズに対応できない。小回りの効く組織が自治体と連携していくこと、労働以外の時間の使い方の工夫、生存のためのセーフティーネットを広めること、営利だけを求めず社会的ニーズに応える組織の拡大が共生社会を築くことにつながる。大前提は安全安心に平和であること。生協のような組織の役割は大きい。と述べられた。
歴史的な大きな視点から経済や生活の問題を解き明かし、学ぶことができた。
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