年頭のごあいさつ
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては日頃より当連合会に対し、ご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。昨年は冨田巖前会長理事の突然の訃報に接し、当連合会にとっては厳しい一年でした。
さて、日本はくらしをめぐって大きな転換期を迎えています。それは、人と人との結びつきの希薄化による「無縁社会」と呼ばれる「ばらけた社会」が広がっていることと、地域経済の疲弊や貧困・格差の拡大などによる生活苦と将来不安が増大していることです。
これらの克服に向けては、これまでの延長線上ではない、新たなつながりの形成と社会経済システムの革新が必要です。それは、協同の再生と地域循環型社会経済システムの再構築、すなわち協同を育み、生命の維持やくらしにとって最も根源的な食料・環境・エネルギー・医療・福祉(Foods,Energy,Care)を地域自給(「FEC自給圏づくり」)させるなかで、解決の糸口が見えてくると思われます。
以上の問題意識から、創立45周年を迎えた広島県生協連では、昨年10月に、「県連2020年ビジョン」を策定しました。めざす方向性は、FEC自給圏づくり、セイフティネットの形成、平和の確立をとおして「誰もが安心してくらせる持続可能な地域コミュニティの再生」を実現することです。
昨年12月の理事会では新たに専務理事に常務理事の高田公喜氏(生協ひろしま常務理事)を選任し役員体制も整いました。当連合会は、気持ちを新たにし、ビジョンの実現に向け邁進していきたいと思いますので、本年も引き続き、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
2013年が皆様にとりまして輝かしい年となりますよう祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。
会長理事 岡村 信秀
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