地域福祉と地域づくり
〜“ロマンとソロバン”を胸に〜
『組織(企業)と地域社会は表裏一体。どちらかが生き残れることなどはない』 10月20日、生活協同組合共立社の山中洋理事長を迎え、「地域福祉と地域づくり」と題し、山形県庄内地方での先駆的な取り組みを学びました。
2000年の公的介護保険の導入に伴い、庄内医療生協・共立社(購買生協)・社会福祉法人山形虹の会・高齢者福祉生協の「4者協」がトップ会議を経て連携して開設した総合介護センターや、幅広い連携の事業協同組合「まちづくり協同組合『虹』」の設立の経緯と今後の展望についてのお話をうかがいました。
人口推移、産業別人口の推移、雇用情勢などの地域調査をもとに、その地域で安心して生きるために何が求められているのかを検討。“できることからはじめる無理のない組織と経営”を基本に、高齢者住宅の建設・運営、給食配食事業等に着手。今後さらに、地産地消を推進する食品加工・コンサルタント事業など、地域の農業や漁業の振興、経済活性化と雇用促進をも視野に入れた、幅広い地域おこしの活動を目指しておられます。「事業の採算は?」の問いに、「“ロマンとソロバン”のバランスです」と言われた山中理事長。悪天候にもかかわらず来広くださった熱意に感謝するとともに、台風で組合員の参加を断念せざるを得なかったことを非常に残念に思いました。
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