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広島県連の活動

特定非営利活動法人
NPO消費者ネット広島
第3回定時総会・および研修会 報告

日 時: 2005年6月4日(土) 14:00〜15:30
場 所: 広島弁護士会館
出席者: 総会 正会員 31名(内、委任状出席17名)他オブザーバー出席者7名
研修会23名
タイムテーブル 14:00−14:35 NPO消費者ネット広島 第3回総会
  14:40−15:30 研修会≪消費者を狙った犯罪の現状とその対応策≫
広島県警察本部生活安全部生活安全企画課
「減らそう犯罪情報官」 井本 雅之 さん

1.定時総会(第3回総会)

(1)吉冨理事長の挨拶の後、長井議長の議事進行により第1号議案事業・会計報告等、第2号議案事業計画・予算案等ともに、圧倒的多数で承認可決されました。第3号議案役員選任の件では役員候補者12名全員が承認され、理事長に吉富啓一郎全理事長の就任が承認されました。
なお、本年度の重点課題は次のとおりです。

(1) 社会制度改善への提言事業を継続して進めていく
(2) 個別救済の困難な消費者問題を解決するため団体訴権の確立を目指す
(3) 将来の団体訴権受け皿団体となれるよう会の安定運営と消費者問題に関する事業の実績を重ねる。
(4) 多くの一般消費者に会員になっていただき活動の裾野を広げていく。
(5) その他必要な活動を行っていく。

2.研修会

 県警減らそう犯罪情報官の井本さんより、「刑法犯は前年同期21.3%と減少しているが拳銃発砲事件の発生や振り込め詐欺などの急増しており、県民の体感治安は悪い」という最近の情勢を話された後、県警に寄せられる消費者トラブルに関する相談や被害の傾向、対応策などについてうかがい、常に新しい形態のトラブルが発生しているので固定観念を持たないこと、冷静な対応や早期の相談が重要などのアドバイスがありました。研修会は、今日聞いた話を「自分が気をつけること(実践)」とあわせて「みんなに伝え広げてほしい(会話)」という提案で締めくくられました。

  現 状 防止対応策 印象に残った話
実被害 被害総額
(前年同期比)





なりすまし
詐欺
23件
(123.3%)
5,885万円
(↑1,456万円)
慌ててお金を振り込まない、事実確認、誰かに相談、家族のコミュニケーション。警察が示談をすすめることはない。 ・被害者のほとんどが、「知っていたが、まさか自分が・・・」という。
・最近多い手口:「○○商事の××さんの上司です。実は息子さんが電車で痴漢(性犯罪)をされ、被害者の親御さんが・・・・」
冷静に考えればおかしい2例;
(1)「息子さんの事故は示談で済ませたいので今日中に○○円振り込んでほしい」・・・示談書も交わさず振り込むのはおかしい。
(2)「保証金を先に振り込み、後日お金を貸す契約?」融資を受けるときは手数料を引いた額を貸してくれる場合が多い。
架空請求
詐欺
60件 7,661万円
(↑3,931万円)
身に覚えがなければ無視(指示された連絡先に連絡しない)あわてて振り込まない、相談する
融資保証金
詐欺
206件 18,741万円
(↑15,374万円)
メールなどで融資の話があったら疑問を持つ、冷静な対処、事実確認家族や警察などに相談、国や県の登録を受けた事業者であるか悪質業者でないか、金利・手数料、返済手続きなどを確認、



・だまされないための基本原則
○ 無視すること ○契約書にサインしない ○はっきりと断る
(頼んでもないのに勝手にやってくる業者に対しては、「いりません」とはっきり断りドアを閉めるか電話を切る)。
・ネット販売の買い物をするときは、履歴を控える(サイトのプリントアウトやアドレスを控える)。
・相談窓口をチエック
・すべてが犯罪というわけではなくたとえば金額の高い低いは価値観の問題になるので難しい側面も。

 

 

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