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広島県連の活動

2011年 新春学習交流会 開催報告

 
1. 日時:
2011年1月6日(木)10:00〜12:00
2. 会場:
メルパルクHIROSHIMA 5階 桜の間
3. 参加者:
役職員・組合員リーダー 117名
【会員生協99、ご来賓・友誼団体11、その他7(講師、県連6)】
4. プログラム:
 

(1)式典 10:00〜10:25

・主催者冨田会長理事挨拶

・来賓挨拶 広島県環境県民局総務管理部 部長笹岡 秀人 様

広島県農業協同組合中央会 理事坂本 和博 様

広島県労働者福祉協議会 会長宮地稔 様

・来賓紹介 広島県消費者団体連絡協議会 会長瀬野 周子 様

日本生協連合会中四国地連 事務局長人見 昭生 様

(2) 記念講演 10:30〜12:00

・ 講師二場 邦彦 さん(立命館大学名誉教授・京都生協理事長)

・ テーマ「経営環境の変化と生協の課題」

5. 内容

(1)式典

 最初に冨田会長理事が主催者挨拶を行い、口蹄疫や鳥インフルエンザなど困難の多かった昨年を振り返り、今年は、生協ひろしま創立40周年、日本生協連60周年の節目を迎えることが紹介され、雇用・くらしの環境が厳しい中でこそ、協同の力でくらしの願いを実現できるよう、真にくらしに役立つ生協をめざすと述べました。
 次に来賓3名の方からご挨拶をいただきました。
 広島県環境県民局総務管理部部長 笹岡様からは、日頃の消費者行政推進協力へのお礼と、現在進めている「高齢消費者等見守りサポーター養成研修」等への尽力の期待が述べられ、生協においては理念にもとづき、組合員をはじめとする県民の安心安全な生活のために活動を進めていただきたいと、ご挨拶をいただきました。
  続いて、JA広島中央会の坂本理事と、県労福協の宮地会長からご挨拶いただき、今後の生協の活動に対して期待を述べられました。

(2)記念講演

 現在の経営環境の変化について、「日本経済の不安定と低成長」、「くらしの問題」、「事業への課題」―の3つに分けて、端的にわかりやすく解説いただいた上で、そうした中での生協の課題を明示いただきました。
 「組合員のニーズへの対応、事業の再定義」の課題については、「単に事業分野を1つ増やしただけでは、組合員のニーズに応えサポートしているとは言えない」と指摘し、「“人間らしいくらしの創造”を目指す中で、コア事業を中心にした“総合性”実現が重要」と説かれました。そして、その大前提となる「事業基盤強化」の課題について、「商品力の強化」のため、優れた商品に“+αの付加価値”をつける工夫として、コープみやざきがPOPに「“もの”についての情報だけでなく、ストーリー性をもつ情報‐人と人をつなぐ情報」を掲載している例や、「マネジメント力強化」の課題について、コープさっぽろが改善推進チームを実績ある職員で構成し、モデル店舗で実践し汎化している例が紹介され、コア事業の強化のための指針が示されました。
 また、生協の最大の特徴である「組合員との信頼関係構築」の課題については、職員が専門意識のあまり「組合員と一緒に考え協力して解決する」姿勢が薄れているのではないかと指摘され、職員と組合員の関係を、「モノ(商品)の売り手・買い手の関係でなく、“くらし”をよくするために商品を提供し、“くらし”を豊かにするために買う、“くらしをつくる人と人”との関係に置き直してこそ、“協働”の可能性がある」と、職員一人ひとりの「組合員のくらし全体に責任を持っている」という認識‐意識変革の重要性が述べられました。
 最後に、これらの「組合員のくらしの視点」「組合員と職員の協働」等の実現のためには、中間管理層の役割が重要になり、経営トップの力量が求められると締めくくられました。

 参加者からは、「二葉先生の報告を読み、期待して参加したところ、期待以上にわかりやすいお話で本当によかった」「耳の痛い話も含め、非常に示唆に富んだ内容で充実していた」など反響も大きく、年明けのリーダー学習にふさわしいお話しをいただき、大変好評でした。

以上

 
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