生協の大規模災害対策学習会
広島県生協連の役員及び会員生協の役員、災害担当部署の職員を対象に大規模災害対策の学習会を行いました。
今回の学習会を踏まえ、2008年度広島県生協連総会後のリーダー研修において、水島さんに、今回の学習会では触れられなかった、危機管理のマニュアルや体制など具体的にお話いただく予定にしています。
日 時: |
2008年2月20日(水) 13:15〜15:00 |
会 場: |
広島県立総合体育館小会議室 |
テーマ: |
「生協の大規模災害対策について」 |
講 師: |
水島 重光さん(ちばコープ理事長スタッフ(兼)災害担当) |
内容:
はじめに、ちばコープでの餃子事件についてお詫びとその後の対応について、災害対策を応用して緊急対策委員会を設置したと言われ、危機管理対応については行政対応、組合員対応、事業運営の3つの面から事前と事後対策が必要であり、今日講演を聞いて各生協での宿題として持ち返ってほしいと言われました。
阪神淡路大震災の記録のDVD上映で、当時の惨状やそのなかで事業を継続するコープこうべの職員の様子が画面に映し出されました。水島さんは、生協は関東大震災のとき賀川豊彦が神戸から物資を調達して被災者支援に8か月も取り組み、まさに生協誕生当時から被災者支援に取り組んできたこと、阪神大震災ではコープこうべはもちろん、全国の生協が支援にかけつけた活動を評価して、「被災地に生協あり」とマスコミで報道されたこと、また、新潟県中越地震では日生協が被害対策本部を設置、県外生協の支援は52日間延べ1,400人の支援要員が派遣されたことなど、これまで各地の災害において生協が活躍してきたことを説明されました。コープこうべが神戸市などと協定を結んだことから全国の生協に広がっていること、最近では地震が発生した県の生協だけではなく、近隣の県や姉妹都市など遠方の生協でも協定が発動されており、いつでも動ける体制が必要であることを指摘されました。
そのほか、職員の安否確認システムが稼働していることや、2008年度、日生協は組合員活動において、ぼうさい塾「わがまち減災MAPシミュレーション」に取り組む方針であり、そのパンフをもとに内容を説明されました。
最後に、阪神大震災のときのコープこうべの職員の人命救助のパソコン紙芝居を見て、講演を締めくくられました。
参加者からは各生協の現状を踏まえ、体制を整えないといけないという意見が出されました。
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