| 「社会保障と憲法 学習会」 報告 広島県生活協同組合連合会 
                                 
                                  | ●日 時: | 2006年9月21日(木) 10:00 〜12:00 |   
                                  | ●会 場: | 広島YMCA 地下1階 コンベンションホール |   
                                  | ●講 師: | 神戸大学 教授 二宮 厚美 さん |   
                                  | ●主 催: | 広島中央保健生協、広島医療生協、生協ひろしま、広島県生協連合会 |   
                                  | ●参加者: | 会員生協組合員・役職員、県連役員など90名 |  
 ●内容:  二宮厚美さん(神戸大学 発達科学部教授、専攻;経済学 社会環境論)を講師にお迎えし、「社会保障と憲法 
                                〜25条+9条とわたしたちのくらし」と題してご講演いただきました。  憲法前文で、「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と、平和的生存権を謳っているように、9条と25条は一体的な関係で憲法の支柱を構成している、という基本的理解のもと、社会保障の仕組みと憲法との関係について、分かりやすくお話しいただきました。  介護保険や障害者福祉制度を例に、近い将来に予想される社会保障制度や税制の改訂の構造について、「『必要充足応能負担』から『応益負担』へと変えられつつある現状は、第25条に保障されている生存権を脅かす問題である」など、問題提起いただきました。  参加者からは、「憲法について私たち一人ひとりがきちんと理解することがいかに大切かを感じた」「憲法とくらしとの関係が非常によくわかり、今後の学習の礎となる内容だった」「二宮さんの、憲法を抜きには生存が危うくなる、いわゆる社会的弱者の立場に立った視点を終始感じ、私たちが憲法を考える上でも重要な基本的姿勢だと思った」などの声が寄せられました。  生協では、子どもから高齢者まで、ハンディキャップのある人もない人も、全ての命が大切にされる社会の実現をめざしこれからも学び活動していくことを、90名の参加者と確認しあい、閉会しました。   |