食の安全「ゲノム編集技術」に関する学習会を開催しました。
広島県生活協同組合連合会
広島県生協連は、9月4日(水)、会員生協役職員を対象とした『食の安全「ゲノム編集技術」に関する学習会』を28名が参加して開催しました。非常に興味関心のあるテーマで、講演の後も活発な質疑応答がなされました。
この学習会は、身近な問題である食の安全に関して、食品分野で実用化されようとしているゲノム編集技術の基礎的知識について理解を深め、消費者として考える力を養うことを目的に開催しました。
講師に広島大学大学院統合生命科学研究科 免疫生物研究室 堀内浩幸教授を迎え、「ゲノム編集と遺伝子組換えを考える」と題して講演を頂きました。
ゲノム編集技術については、食品への影響があると思われるにも関わらず、一般的に理解が深まっていないことが問題となっています。今回、ゲノム編集技術に関する基礎知識と、食品への利用の影響などについてお話していただきました。ゲノム編集と遺伝子組換えの違いについてもその手法と生成されたものの違いなど、分かりやすく説明いただきました。ゲノム編集では、遺伝子を挿入せずタンパク質によって変異を起こすため、自然界の変異と区別がつかないので消費者にはわからない。そのため安全性を徹底的に調べる必要があると話されました。会場からは、種子法との関係や消費者の立場としての質問があり、講演の後も質問をされるなど興味関心の深さを感じました。
この技術に対する消費者の理解は十分とは言えません。消費者の不安や懸念が払拭されるように、また不安を招くことがないようにリスクコミュニケーションを徹底し、消費者が正しく選択できるような制度や仕組みになることを願っています。
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▲講演する堀内教授 |
▲学習会の様子 |
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