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<湯ア英彦広島県知事> |
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<ピースボート共同代表川崎哲氏> |
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<市民のつどい会場風景> |
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<広島県被団協箕牧智之理事長> |
5月24日に2つの広島県原爆被害者団体協議会、広島YMCA、広島県地域女性団体連絡協議会、広島県青年連合会、広島県生協連合会の6つの市民団体が、2024「戦争も核兵器もない平和な世界を」市民の集いを開催しました。この集いは13年前から開催しています。広島市まちづくり市民交流プラザに、広島県、広島平和文化センターはじめとした自治体関係者、広島県内の生協組合員、役職員、6団体の会員、一般市民など約130名(実参加90名、オンライン約40名)が参加しました。
はじめに、主催者を代表して岡村信秀広島県生協連会長理事から、この取り組みは行政と市民団体が連携することで、草の根活動を土台とした市民主体のうねりをつくり、為政者や国際社会のリーダーを動かすエネルギーを醸成できると挨拶がありました。
来賓挨拶を湯ア英彦広島県知事からビデオメッセージでいただきました。当集会が毎年開催されていることについて、関係者への敬意が表されました。現在、核兵器を保有する国が直接の当事者となる2つの戦争を目の当たりにし、世界中の人々にとって核兵器の存在そのものが脅威であり、また、来年は被爆から80年を迎える節目の年でもあることから、核兵器に依存しない安全保障づくりを進めていくと述べられました。
特別講演ではピースボート共同代表、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員兼会長の川崎哲様から、「戦争も核兵器もない平和な世界に向けて今できること」と題し、最新の国際情勢や「広がる戦争と高まる核の脅威」「戦争ではなく平和の準備を」「核なき世界を日本から」を中心にご講演をいただきました。現在の情勢は軍事力競争が国際的な危機を加速させており、安全保障には核軍縮が不可欠であり、核抑止による安全保障は持続可能ではないと訴えられました。また、4月に発足した「核兵器をなくす日本キャンペーン」では日本が核兵器禁止条約に署名、批准するための活動を強化、推進すると力説されました。川崎様の核兵器廃絶への道筋と熱意に、参加者は感銘を受け、今後の活動の励みになりました。
続いて、生協の平和活動について生協ひろしま、広島県生協連の岩永昌子理事より被爆ピアノコンサート等について動画を交えてご報告いただきました。動画ではピアノ調律師矢川光則さんの被爆ピアノへの想いやコンサートの様子が映されました。
アピール文はロシアによる核兵器使用の威嚇、パレスチナ・ガザ地区での非人道的な行為等への抗議や、日本政府の核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を求め、核兵器廃絶に向け、被爆者と連帯し市民社会の活動推進等を盛り込んだ内容を広島県地域女性団体連絡協議会弓場美代会長が読み上げました。
閉会の挨拶は広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長より被爆国日本が核兵器禁止条約に署名・批准することを求め、来年3月に開催される第3回締約国会議にオブザーバー参加することを訴え続けていくと発しました。会場参加者、オンライン参加者も含め全員で「戦争も核兵器もない平和な世界」の実現に向けて市民の世論形成を高めていくことを確認しました。
アピール文はこちら【PDF:129KB】 |