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<湯ア英彦広島県知事> |
5月25日、2つの広島県原爆被害者団体協議会、広島YMCA、広島県地域女性団体連絡協議会、広島県青年連合会、広島県生協連合会の6つの市民団体が、2022「戦争も核兵器もない平和な世界を」市民の集いを開催しました。この集いは12年前から毎年開催しているものです。
会場の広島平和公園に隣接する「おりづるタワー」に、被爆者や生協、市民団体の代表者が集まり、オンラインで4名の首長はじめとした自治体関係者、広島県外の生協組合員、役職員、6団体の会員など約130人が参加しました。
はじめに、来賓の湯ア広島県知事より(ビデオメッセージ)、ロシアのウクライナ侵攻の中で核兵器使用が示唆されるなど、世界中の人々にとって“核兵器の脅威”がより高まったということ、核兵器の廃絶を2030年以降のポストSDGsの目標に掲げられるよう市民と連携したいとのメッセージをいただきました。
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<松井一實広島市長> |
続いて、松井一實広島市長の特別講演では、「核兵器のない平和な世界へ向けて〜平和文化の振興〜」と題し、広島市の平和に関する歩み、核兵器を巡る国際情勢、広島市の平和施策について報告をいただきました。慰霊碑に刻まれている「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という碑文に込めた思いとともに、核抑止力や軍拡の考え方が出ている昨今、それは不安の根絶には繋がらないこと、過ちを繰り返さないためには核兵器禁止条約のもと、若い世代が主役となって連帯を広げていくことが大切だ。」と訴えられました。
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<カクワカ広島 田中美穂さん> |
続いて、若者の活動報告として、カクワカ広島共同代表田中美穂さんから、カクワカ広島(核政策を知りたい広島若者有権者の会)の活動報告の中で「“ひとりひとりの声は大きい”“動けば動くほど核廃絶に近づいていく”という思いを大切にしてこれからも行動していきたい」という若者らしい報告がありました。他に二人(箕牧智之広島県被団協理事長、大内佳子広島県生協連理事)の活動報告がありました。
最後に、「ロシアによるウクライナ侵略に対する抗議」「日本政府や核兵器保有国に核兵器禁止条約への批准を求めること」や、「NPT再検討会議などに向けて核兵器廃絶への機運を高めること」を盛り込んだアピール文を広島県地域女性団体連絡協議会会長 弓場美代氏から読み上げました。オンライン参加者も含め全員で確認し、「戦争も核兵器もない平和な世界」の実現に向けて、市民レベルで行う平和活動を強化して、市民の世論形成を高めていくことを確認しました。
「2022「戦争も核兵器もない平和な世界を」市民の集い アピール文」はこちら【PDF:143KB】
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