2018「戦争も核兵器もない平和な世界を」市民の集いを開催しました
〜ヒロシマから核兵器廃絶をアピール〜
「戦争も核兵器もない平和な世界」をめざして、市民平和6団体による「戦争も核兵器もない平和な世界を」市民の集いが、10 月17日(水)、広島YMCA国際文化センターで 約200名が参加して開催されました。
主催者挨拶では、実行委員会代表の広島県生協連岡村信秀会長が、「先人の思いや強い行動力を大事にすること」「市民一人一人が自分の事として関心を持つこと」が核兵器廃絶に向けて重要であると挨拶しました。
続いて、ご来賓の(公財)広島平和文化センター常務理事岩崎静二様より、「人類は歴史を忘れ、あるいは直視することをやめた時、再び重大な過ちを犯してしまいます。だからこそ、私たち市民社会が広島の心を継続して語り伝え、核兵器廃絶に向けた取り組みが、各国の為政者の理性に基づく行動によって、継続するようにしなければならない」と挨拶をいただきました。
記念講演は、中国新聞社記者金崎由美様より、「記者からみた核兵器なき世界の実現にむけて」講演をいただきました。講演では、核兵器禁止条約に至った経緯や、核兵器は道徳的にも許されるものではなく、国際法に違反すると明記された条約は評価できると赤十字国際委員会の方から言われた事、ICANがノーベル平和賞を受賞するにおいて市民主導でできた条約である事等を報告されました。しかしながら、世界の核兵器を取り巻く現状を見た時、世界の核戦力の縮小速度は遅く、核兵器の「近代化」は続いており、核兵器にかける軍事費用は、2017年からの30年間で1.2兆ドルの試算となっていると報告されました。だからこそ、核兵器廃絶への道筋について、より幅広く関心を持ち、声を上げ、核兵器廃絶を求める市民同士が結びついていく事が大切である事、過去を学ぶ事が大切であると報告をいただきました。
続いて、ヒバクシャ国際署名広島県推進連絡会の前田耕一郎事務局長よりヒバクシャ国際署名活動について報告をいただきました。
最後に、実行委員会を代表して広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長が閉会の挨拶をおこないました。
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