2017ピースアクションinヒロシマ 子ども平和会議事前学習会の第1回目を、6月10日(土)似島(にのしま)で開催しました。似島は、安芸の小富士と呼ばれる島で、広島港から3kmに位置しています。似島の云われは、「富士山に似た山がある島」。似島は、被爆した「ヒロシマ」が忘れてはならない傷跡と、戦争の加害者としての遺跡を残しています。似島には検疫所があり、明治・大正・昭和の三代にわたって、海外の戦場から傷つき疲れて帰国した何千何万の若者を迎えました。また、8月6日に原子爆弾で傷ついた犠牲者が1万人も運び込まれ、治療を受けました(似島の検疫所には5,000人分の医療品等の蓄えがあったとされ、臨時救護野戦病院となりました)。
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平和学習の様子 |
今回は、広島市似島臨海少年自然の家の職員の皆さんに全面協力をいただき、「平和学習」「似島遺構巡り」「バウムクーヘン作り」の3つのテーマで学習を行いました。
まず、「平和学習」では、職員の方から、「なぜ、似島に軍の施設があったのか」「なぜ、似島に検疫所が設けられたのか」など、似島の歴史を丁寧に説明いただきました。
次に、「似島遺構巡り」では、島の中にある碑や軍の施設跡をめぐりました。
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似島遺構めぐりの様子 |
当時からある桟橋 |
最後に、バウムクーヘン「ユーハイム」発祥の地で、バウムクーヘンをつくりました。ここでのバウムクーヘンは、炭で竹を温め、薄力粉、砂糖、バター、卵を混ぜた生地をのせて温めて竹を回しながらつくります。生地がきつね色になったら、次の生地を重ねていきます。約1時間かけて素朴なバウムクーヘンが出来上がりました。
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バウムクーヘン作りの様子 |
参加したのは小学2年生1名、中学3年生2名、高校2年生1名で、大学生2名も参加。参加者それぞれが、平穏なくらしの大切さを感じてくれたと思います。大学生からは、協力してくれる仲間をよびかけてみるとの嬉しい言葉が聞けました。保護者からは、「学校では、なかなか平和学習する機会が減っている。子どもに学んでほしいという気持ちで参加した。参加して良かった。」と感想が聞けました。
あと4回みんなで一緒に学びます。
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