「戦争も核兵器もない平和な世界」をめざして、市民平和6団体による「2017年度平和活動キックオフ集会」が、5月26日(金)、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで97名が参加して開催されました。
主催者挨拶では、実行委員会代表の広島県生協連岡村信秀会長が、「核兵器禁止条約の制定をめぐる動きと、第2回国連軍縮特別総会(SSDⅡ)において、日本の市民団体から1,400名の代表が派遣され、核兵器廃絶へ向けて動き始めたこと。市民社会のエネルギーを結集し、世論を盛り上げることこそ核兵器廃絶への確かな道筋であり、その意味で本日の集会は重要な意義をもっている。」と挨拶しました。
<開会挨拶をする岡村会長>
最初に、「核兵器を取り巻く世界情勢」について、(公財)広島平和文化センター常務理事岩崎静二様より情勢報告をいただきました。NPT第6条は、全ての締約国に核軍縮の誠実交渉義務を課しており、非核保有国の要求には法的根拠があると説明いただきました。また、核軍縮が進まない理由として核保有国の核抑止論や核兵器をめぐる軍需産業(経済システム維持)や地域・民族・宗教紛争の勃発も背景にあると報告されました。
<情勢報告をする岩崎常務理事>
次に、各団体より平和活動報告をいただきました。広島県原爆被害者団体協議会の大越和郎事務局長より「核兵器禁止条約をめぐる状況とヒバクシャ国際署名の意義」、広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之副理事長より「被爆証言から得たもの」、広島県地域政策局平和推進プロジェクト・チーム下ア正浩担当課長より「核兵器のない平和な世界の実現を目指して」、(公財)広島YMCA中奥岳生事務局長より「広島YMCA の平和活動のルーツ」、広島県生協連戸田真紀理事より「2017広島県生協連平和活動の取り組み」をテーマにご報告いただきました。
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<報告者の皆さん> |
続いて、広島県生協連高田専務理事の司会で、会場と交流を行いました。「広島にある被爆者団体が一つとなって核兵器廃絶に取り組むべきではないか」という意見も出され、核兵器廃絶にむけた意気込みを感じられた交流会となりました。
最後に、広島医療生協組織部田中敬子部長がアピール文を朗読し、実行委員会を代表して(公財)広島YMCAの殿納隆義副総主事が閉会の挨拶をおこないました。
<閉会挨拶をする殿納副総主事>
広島県、(公財)広島平和文化センター、(公財)広島YMCA、ヒバクシャ国際署名のブースでは、核兵器廃絶に向けた取り組みや各団体の活動紹介をおこないました。また、ヒバクシャ国際署名の募金箱を設置し募金を呼びかけました。マスコミからは、テレビ局、新聞社等5社の取材があり報道されました。
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