「あなたならどう伝えますか? 被爆の実相継承学習会」開催しました
広島県生協連では、今年のピースアクションのテーマを「継承と警鐘〜聞いて伝えるわたしから〜」とし、被爆地ヒロシマの生協として各種平和行事を進めています。このテーマは、「継承は、被爆者や戦争体験者の課題と思ってしまっていた。でも、私たち自身の問題なんだ」という組合員の言葉から生まれました。
8月の各種企画を控えた6月、被爆体験手記を読み、感じたことを伝え合う継承学習会を開催しました。
1.日時 :2006年6月20日(火) 13:30 〜16:40
2.会場 :広島市まちづくり市民交流プラザ 5階研修室
3.講師 :生協ひろしま碑めぐりガイドの会 代表 平岡満子さん
(助言:ヒロシマ学習証言センター世話人代表 植野浩さん)
4.参加者 :40名
5.内容 :
●13:30〜13:40 「継承活動についての思い」 植野浩さん
はじめに、ピースアクションinヒロシマの被爆の証言・証言者の調整を例年お願いしている植野浩さんに、継承活動を長年続けてこられた体験を踏まえお話しいただきました。ヒロシマ・ナガサキの被爆者だけでなく、核実験や事故や劣化ウラン弾など世界中の核被害・被曝者の現実をしっかりと見つめ警鐘を鳴らす必要性と、「継承をしようと思う人はすべて証言者なのです」とのメッセージに、参加者は大きくうなずき、その後の学習に臨みました。
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▲植野浩さん |
●13:40〜14:40 「原爆についての基礎学習」
生協ひろしま碑めぐりガイドの会代表の平岡満子さんに、被爆者を今も苦しめ続ける原爆被害の実相についてお話しいただきました。テキストは、広島平和資料館から提供いただいた『広島平和記念資料館学習ハンドブック』を用い、地域でも学習活動を進める提案もされました。
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▲平岡満子さん |
●14:50〜16:20 ワークショップ「手記を読んで手紙を書こう」
前半の学習を受け、後半は、被爆者の手記を読み、6〜7人のグループで感想を出し合いました。各グループの進行はピースアクションinヒロシマ企画検討チームメンバーが務め、参加者は熱心に思いを出し合っていました。
その後、「感じたことを一番伝えたい誰かにハガキに書いてみよう」と、個々でハガキを書きました。真剣な表情で、わが子、父親、職場の同僚たち、地域の組合員宛など、今日一日学んで感じたことをそれぞれ書き綴っていました。さらに、グループ内でその手紙に託した思いを話し合いました。
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▲6グループにわかれ学習
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▲真剣な表情で手紙を書く参加者 |
●16:30〜16:40 まとめとご案内 〜被爆の証言の進行を一緒にしませんか?〜
参加者数人から感想を発表してもらいました。「大切だと思いながらも普段どう伝えていいのかわからなかったが、グループで思いを出し合ううちに、伝えられる気がしてきた」(組合員)、「地域の組合員さんと、同じテーマで学習会をやってみたい」(職員)などの前向きな感想が多数出されました。また、植野さんからは「これまで様々な学習活動を見てきたが、今回のような取り組みは初めて。被爆者が高齢化する中で、非常に重要で良い取り組み」と評価と激励をいただきました。
最後に「ピースアクションinヒロシマ(8/4・5・6開催)の“被爆の証言”企画の進行役を一緒にやってみませんか?」と投げかけたところ、約20人から参画希望がありました。
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