「ピースフォーラム2006 & ピースリレー2006結団式」開催しました
広島県生協連では2003年より、ピースアクション(日生協提唱)のスタート集会の位置づけで「ピースフォーラム」を毎年開催しています。あわせて、ピースリレー結団式を同時開催しています。
今年は、広島平和研究所 所長 浅井基文さんを講師にお招きし、「核兵器をめぐる世界情勢と広島の市民運動に期待すること」について、2つの県被団協を含む市民団体のみなさんと県内生協役職員組合員リーダーあわせて約60人が学びあいました。
●企画の概要
日時:2006年5月11日(木) 13:00〜16:00
場所:広島市まちづくり市民交流プラザ
参加者:60名(6会員生協、1他県生協、5市民団体)
内容: |
1.ピースリレー2006結団式 (主催:ピースリレー2006広島県連絡会)
2.お知らせ 〜2006年のピースアクション〜
3.講演「核兵器をめぐる世界情勢と広島の市民運動に期待すること」
広島市立大学 広島平和研究所 所長 浅井 基文さん
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●内容の概要
1.ピースリレー2006結団式(ピースリレー2006広島県連絡会主催)
広島県連絡会構成6団体のうち5団体の出席があり、お一人ずつ想いのこもったご挨拶をいただきました。その後、昨年のピースリレーの取り組み紹介(因島;市長の全行程参加、三次;子ども達と一緒につどい開催)があり、最後に、「被爆者からのメッセージ」として、広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長よりご自身の壮絶な体験と今も病魔と闘いながらも核兵器廃絶を訴え続ける想いをお話しいただきました。「核兵器廃絶に向けた運動は厳しくなっています。しかし、世界中から核兵器がなくなるまでこの運動を止めることはできません。私たちは命ある限りがんばります。皆さんもよろしくお願いします」との言葉に、大きな拍手が起きました。
<ピースリレー2006広島県連絡会 構成市民6団体>
・広島県原爆被害者団体協議会 ・広島県原爆被害者団体協議会 ・広島県青年連合会
・広島県宗教者NGO協議会 ・広島県地域女性団体連絡協議会 ・広島県生活協同組合連合会
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「被爆者からのメッセージ」
坪井県被団協理事長
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「三次の取り組み」
〜わが子とのエピソードを交えて〜
生協ひろしま 末石さん
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「因島の取り組み」
〜村上前市長と全行程歩いて〜
因島生協 砂月さん
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2.お知らせ〜2006年のピースアクション
県生協連が主催するピースアクションについて、各企画検討を進めてきた組合員が思いを込めて案内しました。(6/20被爆の実相継承学習会、8/4・5・6ピースアクションinヒロシマ、虹のひろばブース出展案内、非核宣言自治体しらべ活動、核兵器禁止条約の早期締結を求める請願署名)
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ブース出展案内
「活動紹介し、全国の参加者と交流しましょう」
生協ひろしま 岩永さん
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3.記念講演 「核兵器をめぐる世界情勢と広島の市民運動に期待すること」
広島市立大学 広島平和研究所 所長 浅井基文さん
広島平和研究所所長の浅井基文先生に、前半は、栗原貞子氏の評論集に見られる平和運動への指摘になぞらえて、ヒロシマ・ナガサキを人類共通の負の遺産とするための条件、アメリカの核の傘の下にある日本の平和運動が世界の中でどう見られているのか、などについて、外務省時代の経験も踏まえお話しいただきました。後半は、広島に来られ1年が経った浅井さんから見た広島について、期待・想像していたのとは異なる核兵器廃絶をはじめ沖縄基地問題、現在の岩国基地問題などに対する多くの市民の無関心など、課題と市民運動に期待することをお話しいただきました。
質疑応答では、今の平和に安心し無関心になることなく現実に迫り来る問題に対して「待った」をかける市民の役割の重要性などについて、参加者と意見交換がなされました。終始、厳しいながらもあたたかいエールのこもったご講演をいただきました。
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浅井基文さん
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<参加者の感想>
「ドイツがアウシュビッツ・ホロコーストについて“認め、謝罪し保障する”ことを徹底し、ポーランドとの共通歴史教科書を使っている話を聞き、“日本人自身が侵略加害の事実や核被害の恐ろしさなどを認識する必要性”を強く感じた。」
「国民保護計画など、有事を前提とする方策へと国が動いていることを知り、平和は待っていても実現しない、市民が行動しなければと思った。」
「ナガサキ以来、核兵器使用の危機を食い止めたのは世界中の市民の声。これからも小さな一歩を多くの人と歩み続けます。」
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