夏の平和活動

　戦後、日本生活協同組合連合会の結成に当たり、平和こそが豊かな暮らしと生協運動の発展の基になることを確認し、「平和とよりよき生活のために」をスローガンとすることを決め、様々な平和の取り組みを続けています。

「2004ピースアクション in ヒロシマ」開催

〜「参加型」をキーワードに内容も名称も一新！〜

　日本生協連合会と広島県生協連合会では、毎年8月4･5･6日に、被爆の実相を学び核兵器廃絶の道を考える平和行事を開催しています。

　今年は、来年の被爆60年に向けて、全国の平和活動を広島に持ち寄り、広げていくステップの年として位置づけ、名称も「ピースアクションinヒロシマ」（旧ヒロシマ行動）に一新。企画全体を「参加型」に模様替えしました。

　メイン行事である「虹のひろば」と、被爆の証言や碑めぐり、コンサートなどの多彩な「分科会」の2つを軸とする「ピースアクションinヒロシマ」。

　次世代への継承を重視し、子どもが参加できる企画を大幅に増やしました。

メイン企画　ヒロシマ 虹のひろば

8月5日　　広島県立総合体育館　グリーンアリーナ

　秋葉忠利広島市長には、メイン行事である虹のひろばに、例年ご臨席をいただいています。今年も、「生協創立以来の平和を求める取り組みに敬意を表する。来年の核不拡散条約（NPT）再検討会議に向け緊急行動を展開し、2020年までに地球から核兵器をなくしたい。来年の被爆60年に向け、ともに新たな決意を！」と力強くメッセージをいただき、参加者から大きな拍手が起こりました。

　前半の「虹のステージ」では式典を中心とした催しを、後半の「みんなのひろば」では見学や参加が自由に行なえる2部構成を採用し、これまでのステージ形式からフェスティバル形式へと大きく企画刷新を図りました。

　全国各地の平和活動を紹介するブース出展には、県内・全国の生協と他団体あわせて28の応募があり、それぞれのブースで、出展者と参加者、参加者同士の交流が生まれました。

　広島県内・全国66生協から約1，000人の参加があり、子どもの姿も多く、ふれあいと笑顔があふれる、活気あるひろばとなりました。

◆前半・式典「虹のステージ」

＜オープニング＞

日立造船因島生協組合員 「姫太鼓」

＜主催者挨拶＞
品川尚志 日本生協連専務「来年は被爆60年・NPT再検討会議の年。各地の活動を寄せを合い、豊かに広げていきましょう。」	秋葉忠利 広島市長ご挨拶「被爆者の体験を人類共通の記憶に！未来に平和の種をまこう。」

＜被爆の証言＞	＜合唱＞
武田靖彦さん13歳で被爆。姉が被爆死。 「恨みを超えなければ平和は求められない」との訴えに、目頭を熱くしながら聞き入る参加者も	広島市立中学校卒業生が作詞した「ねがい」と、戦争などで荒された大地を慈しむ「大地讃頌」の2曲を120人が心あわせて。

◆後半・フリー参加「みんなのひろば」

「見る・聞く・話す・触る・つくる」などの体験から平和を考える

出展コーナー〜全国の活動を持ち寄って〜
アリーナの壁ぎわいっぱいに、全国の生協と多団体から計28のブースが出展。 工夫をこらした活動紹介に、出展者と参加者・参加者同士の会話もはずみます。

「つくる」コーナー＜テーマ別コーナー＞　　 子どもたちにも大人気！！
一人ひとりの平和へのおもいをかいたオリジナル缶バッチ！	平和の火をともそう！キャンドルづくりは行列ができるほどの盛況ぶり

「見る・触る」コーナー

「原爆と人間展」、森住卓「イラク戦争と劣化ウラン弾被害」　などの写真パネル展示。被爆瓦・ボタンは触ってみることも。

分科会　　8月4日・5日・6日

　計15の多彩な企画で、子どもを含め多くの人と平和の想いをわかちあいました。

ピースコンサート　　8月4日　18:00〜　　広島県民文化センターホール

多数の応募から選ばれた6組の地元ミュージシャン	第2部は中国楽器と朗読のコラボレーション やさしい音色とゆたかな詩の世界に350人がうっとり

食べるピース交流会

40年間で470回の核実験が行われたカザフスタン共和国セミパラチンスク市からの留学生	NGO「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」と「生協ひろしまお料理ママさん」の協力による美味しいロシア料理を囲んで

触れるフィールドワーク　　親子で参加

被爆建造物や樹木に触れながら、「碑めぐりガイド」の解説を聞き、歩きました

子ども平和のつどい

戦争と平和の問題を考える体験型プログラム （協力：日本ユニセフ協会）

全国のおもいを広島・長崎へつなぐ

ピースリレー　〜核兵器廃絶と平和な社会の実現を願って〜

“ピースリレー2004広島県連絡会”構成団体

　●広島県原爆被害者団体協議会　
　●広島県宗教者NGO協議会
　●広島県青年連合会
　●広島県原爆被害者団体協議会
　●広島県地域女性団体連絡協議会
　●広島県生活協同組合連合会＊提唱：日本生協連

【行政の首長からいただいたご挨拶・メッセージ】

リレーにあたって行政首長の方々からエールのメッセージをいただきました。ありがとうございました。

台風接近により、天気予報を気にかけながらの行進となりました（3ヶ所中止）が、つどいなどの屋内行事もあわせ県内のべ1,000人を超える参加となりました。

◆東京−広島コース

5/7に東京を出発し、1都2府16県をつなぎ7/26ついに広島入り！7/30には四国コース、8/2には日本海コースも合流。

＜7/26岡山からの引継ぎ （福山）スタート！＞	岡山県連　　吉永会長

ピースリレー　広島県連絡会 県被団協　末宗事務局長	＜7/30四国コースからの 合流引継ぎ式（尾道）＞

＜7/30因島＞ 生口橋をバックに元気にアピール！	村上 因島市長

＜8/2日本海コースからの合流引継ぎ式in三刀屋＞生協しまね雲南支所で横断幕を引き継ぎ、交流しました	＜8/4広島本通り商店街＞ 雨にもかかわらず210人が行進し、たくさんの人にアピール！

◆長崎−広島コース　　7/24に長崎を出発し、5県をつなぎ8/2広島入り。

＜8/2山口からの引継ぎ＞ 今年は初めて山口県側へ出向き、和木町→県境･大和橋→大竹市コースを山口の方々と一緒に150人で歩きました	中川 大竹市長

＜8/4平和大通り＞ 小雨の中85名の行進

ピースリレー2004　ザ･ファイナル　8月4日

　東京−広島90日間、長崎−広島12日間、全国のべ4万2千人のリレーが平和公園に集結！320人の参加のもと、ファイナルを迎え、秋葉市長のメッセージや高木さん（5年生）の作文を聞き、新たな一歩を踏み出そうと決意を新たにしました。

平和公園噴水前で 両コースが合流し、献花	通し行進者のみなさん

県被団協　坪井さん	広島県生協連　冨田会長

日生協　藤岡常務理事	作文朗読　高木さん（5年生）